地方独立行政法人理事長・病院長 櫻井 俊弘の写真

芦屋中央病院のホームページにアクセスいただきありがとうございます。平成31年4月よりホームページをリニューアルいたしました。より使いやすくなったホームページをご覧いただければ幸いです。

芦屋中央病院は昭和51年に地域住民の健康を守るため町立病院として開設され、急性期から在宅医療まで切れ目のない医療の提供を目標としてきました。平成27年には経営のさらなる安定のため、経営形態を地方独立行政法人に移行いたしました。地方独立行政法人は、病院のオーナーは自治体(芦屋町)ですが、法人(病院)が町から独立して、権限をいただくとともに、責任を持って病院運営・経営を行うというものです。制度としては、自治体が中期目標(当院は4年間)を提案し、その目標を達成するために法人自らが中期計画を作成、それを町に提出・公表して、期限内に実施することが義務づけられています。さらに、計画内容と実施状況は町長が指名した有識者よりなる評価委員会でチェックされます。最終的には、法人(病院)の運営と経営状況を町長が議会へ報告します。この仕組みによって、病院独自の判断で必要職員の増員や医療機器の購入など迅速かつ柔軟な運営ができるようになり、経営の自由度が広がりました。今期の医療計画のうち医療サービスに関する事項として、(1)地域医療の維持及び向上、(2)在宅医療及び介護までの総合的なサービスの提供、(3)地域医療連携の推進、(4)救急医療への取組、(5)災害時等における医療協力、(6)予防医療への取組、(7)地域包括ケアの推進を中心に構成しております。

当院は急性期医療と慢性期医療、さらには終末期医療を行ういわゆるケアミックス型の病院でございますが、急性期医療についても力を入れております。整形外科では通常の骨折の手術以外に人工関節置換や関節鏡による手術などを行っております。また、消化器内科では内視鏡を用いた食道がん、胃がん、大腸がんの治療を積極的に行っています。泌尿器科による膀胱鏡を用いた膀胱がんの切除、外科による腹腔鏡手術も行っています。

この度、芦屋中央病院は若松区との境に近い芦屋町山鹿地区に移転しました。新病院は現病院とほぼ同じ床面積ですが、無駄を省いた設計により新しい機能を追加しております。数が不足していた内科の診察室を増やしましたし、手狭だった採血・点滴スペースを広げました。一般病棟の4人部屋は全てのベッドから外が見晴らせる形状としております(個室的多床室)。がん患者さんの痛みの解消や精神的な手助けを目的とした緩和ケア病棟も設け、がん終末期患者の思いを尊重し、その人らしく過ごせるように可能な限りの支援を行っていました。今後、さらに在宅診療部門を強化し、また地域の診療所や介護施設などとの情報共有の場を設けるなど、地域包括ケアシステムの中核病院として積極的に連携を深めてゆく所存です。新病院が地域の住民の方々の健康維持に役立てれば幸いです。

また、第三者評価をいただくため、国際規格であるISO9001認証を取得いたしました。ISO9001では患者さんやご家族、ご利用者さんの芦屋中央病院に対する信頼や満足度を高めることを目的とした仕組みづくりと、その仕組みを機能させつづけることが求められています。 今後はISO9001を活用し、地域住民・地域医療機関・職員により信頼される病院を目指します。

当院は総ベッド数が137床と中小規模病院ですが、“小さくてもきらりと輝く病院”を目標に努めてまいります。

地方独立行政法人理事長・病院長 櫻井 俊弘
(平成31年4月記載)