診療内容

令和元年6月より骨粗鬆症専門外来を開設します。

骨粗鬆症専門外来診察風景

毎週金曜日の午後(受付時間は12時30分から16時まで/診察は13時30分開始)骨粗鬆症学会認定医による骨粗鬆症専門外来を行います。

閉経後、骨密度検査をされていない方は、特に受診をお勧めします。

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。

皮膚と同じように、骨も新陳代謝を繰り返しています。古い骨を壊し、新しい骨を作るというサイクルを繰り返し、骨のしなやかさや強さを保っています。通常は作るスピードと壊すスピードのバランスが保たれていますが、女性の場合、閉経後は急速に骨が減少することが知られています。これは、骨を守る役割を担う女性ホルモン(エストロゲン)が減少して骨を壊すスピードが骨を作るスピードより速くなるからです。

症状

骨粗鬆症は初期の段階では無症状のことが多いですが、進行すると、腰痛の原因になったり、転倒や軽微な力でも骨折を起こしやすくなります。背骨の圧迫骨折は気づかないうちに生じることもあります。圧迫骨折が複数箇所で起こると背骨が丸くなって(円背)、身長が低下します。ひどくなると胃が圧迫されて胃腸症状を起こします。大腿骨近位部(足のつけ根)骨折が生じた場合は、患者さんに問題がない限り手術の適応になります。

骨粗鬆症と健康寿命

骨粗鬆症に関連する骨折は、生命予後(病気の経過が命に与える影響)を悪化させるといわれています。また、ロコモティブシンドローム(運動器の障害によって移動機能の低下をきたした状態)の原因となり、要支援・要介護となる危険因子です。 日本人の健康寿命(介護を必要としないで生活できる期間)と平均寿命の差は男性で約9年、女性で約12年あります(図1)。また、運動器の障害は介護が必要となる要因の第1位になっています(図2)。運動器の障害を生じる原因の一つである「骨折」の予防 = 「骨粗鬆症の治療」を行うことが、要介護者を増やさないこと、健康寿命を延ばすことにつながります。

健康寿命と平均寿命(グラフ)
運動器の障害で介護が始まる(グラフ)

外来診察日程

 
午後佐羽内
休診・代診予定はありません。
※休診・代診の情報は、突発的な事情等により掲載できない場合がございます。ご了承ください。

担当医師

佐羽内 研(さばない けん)統括部長兼手術室長
専門リウマチ・人工関節、骨粗鬆症、足の外科
資格日本整形外科学会専門医・指導医、日本骨粗鬆症学会認定医、日本リウマチ学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本人工関節学会認定医
所属学会 日本整形外科学会、日本リウマチ学会、日本骨粗鬆症学会、日本骨代謝学会、アメリカ骨代謝学会、日本人工関節学会、日本骨折治療学会